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3月, 2020の投稿を表示しています

落とさない(2/17)

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今日も2チームに分かれて稽古をしました。 ひとつのチームでは、テンション・テンポを落とさない事が課題となりました。 みんなが「自分が正しい」と強く思って台詞をいうこと、そのために不必要な間は排除すること。 間は、効果的に使うことが大切です。誰かの間でそれまでのテンションや勢いが落ちてしまうととてももったいないことになります。 立ち位置の話も出ました。 考えなしに歩かない、近づかない、立たない、座らないでおきましょう。どの動作も、日常で何気なくやっていることなのでふわっと動いてしまう事もありますが、舞台上ではとても意味をもつ動作です。 うまく使えばとてもいい表現に繋がるのです。 そのシーンにおいて、自分の役割はなにか、どのように在れば効果的なのか、細かく考察する必要があります。 楽しんで稽古をしましょう。

身体の準備(2/12)

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稽古が始まる前にいつもタオルバレーと名前鬼をしています。 これは少しでも身体を起して、視野を広げるために行っています。 からだの準備をしてから稽古をしなければ、生きた演技ができません。反応も死んでしまいます。 各自、ストレッチなどもして、身体の準備をしてから稽古をしましょう。 今回は登場人物がとても多いので、演出家が全員分のことを考えるのはとても大変です。 もちろん登場人物の人数に関わらず、俳優自身で考えなくてはならないのですが、役の抱える制約や、その場にいる目的を各々考えましょう。 それが正解であるかどうかはあまり重要ではありません。何か考えを持ってそこにいることが大切です。 なるべく早く台詞を覚えましょう。台詞を覚えてからの作業の方が多いからです。 というより、台詞を覚えてから始まる事ばかりです。 台本を持っていてはできないことがたくさんあります。 台詞をいうとき、感情や背景を考えることも大切ですが、音程も意識しましょう。 前の人の音より高く入った方がいいのか、低く入ったほうがいいのか、考えてみましょう。 どの台詞を立たせるべきなのか、だれの反応がほしいのか、そのためには自分の台詞をどの大きさで、どの高さで言うべきなのか、考えましょう。 今日もみっちり稽古をしました。

設定を考える(2/10)

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今日のタオルバレーは270回でした。あと少しで300回です。 今日も二部屋に分かれて稽古をしました。 ト書きに書かれていることは丁寧に行いましょう。 簡略化することはできますが、ないことにはできません。 簡略化するにしても、しっかり簡略化しましょう。 自分がそこにいる理由、そこに登場する理由、なぜそのタイミングでその台詞をその人に言うのか、ひとつひとつ考えて、設定を持ちましょう。 それを考えるにあたって、人にはなにか制約があります。その制約を演技の中心に置くといろいろ考えやすいかもしれません。 正解、不正解というものは基本的にはないが、覚えた台詞を言うだけというのは確実に不正解だと講師の方々は何度もおっしゃいます。 稽古外でできる作業、たとえば台詞を覚えるとか、設定を考えてくるとか、そういうことは稽古前に済ませておきましょう。 稽古は限られた時間しかできません、その時間を有効に使えるよう、できる努力はしましょう。

オープンにする(2/5)

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今日の講師は山口さんおひとりでした。 まずはタオルバレーから始まり、周りの状況を把握し対処するワークをおこないました。 俳優は舞台上でいくつものことを同時にこなさなければなりません。 ひとつのこと、例えば台詞をしゃべる事に意識を向けすぎると、共演者の演技が見えていなかったり、自分の身体に起こっていることを把握できなかったり、閉じた身体になってしまいます。 その場で起こっている事すべてを受け入れられるよう、開いた身体・意識を目指しましょう。 円になり、まずは名前を呼ぶ順番を決めます。次に手をたたく、タオルを投げる、ハイタッチをする、これらの動作を全員が一回行うよう、それぞれ順番を決めます。 最初は名前と手をたたく順番を同時にまわし、次にタオル、ハイタッチ、と追加していきます。 最終的には4つの順番が回ってきますので、ぼんやりしている時間はありません。 常にオープンにしておきましょう。 そのあとは台本を読みました。 そばえ版の台本も増えました。いろいろカットしたり言葉を変更したりして、上演用の台本をつくっていきます。

やり取り(2/3)

今日はそばえ版で稽古をしました。 セリフの語尾をあげないように注意しましょう。 ひとりで完結せず、相手のセリフを受け、自分もまた渡しましょう。語尾があがると言葉のやり取りができなくなってしまうそうです。 セリフもひとかたまりで読むのではなく、一節ずつ、さらには接続詞などにも注目しましょう。 ひとかたまりをひとつの感情や気持ちで整理してしまうのは大雑把すぎるかもしれません。 喋っているうちに気持ちが変わったり、言葉はそうでも気持ちは変化していたり、人間の内面は常に揺れ動いているものです。 ただ字面を読むのではなく、背景を想像しながら読んでみましょう。

積み重なり(1/30)

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そばえは二部屋に分かれて稽古をしています。 登場人物は全員で18名です。シーンごとにみっちり稽古をします。 一つの部屋は家族のシーンです。 自分が何をしにそこにいるのか、考えながら演じましょう。 脚本に「登場」と書いてあるから、だけではお芝居としては成り立ちません。 そして相手の役のことも考えましょう。まずは全体のリズムをつくり、 そのリズムをいつだれがどのように壊したら一番効果的になるでしょうか。 もうひとつの部屋では会社のシーンを稽古しました。 テンションというか、熱量というか、単純に声の大きさの問題かもしれませんが、少し元気がないところからスタートしてしまいます。 もちろん大きな声を出せばいいというわけではありませんが、元気にやっていきましょう。 このシーンはあるところへ行くための地図を書いていましたが「この建物が違う」「右ではなく左」など、いろいろ違うところが出てくるシーンです。 違うことが出てくるたびに何かが積み重なっていきます。 今回は「怒り」でやってみました。 「結局どういったらいいの?」「今まで話していたことはなんだったの?」という引っ掛かりを以て台詞を言ってみましょう。 二時間の稽古はあっという間です。 おさらいを欠かさず、次の稽古に臨みましょう。

背景や心理(1/29)

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今回は、初演版と改訂版、そしてそばえ版の3種類の脚本があります。 新しくそばえ版が配られました。 立ちながら動きをつけていきます。 今回は「え?」など短い台詞もたくさんありますが、少し長い台詞も出てきます。 その時、台詞をひとつの塊と考えないように注意しましょう。人はしゃべりながらいろんなことを考えています。 その台詞をしゃべる背景や心理も常にいくつかの選択があるはずです。 もちろん動きのひとつひとつもです。 脚本を読んで、いろいろ想像しながら稽古場で試していきましょう。 もしかしたら「それは違うかもな」となるかもしれませんが、とにかくやってみなければわかりません。 短い稽古時間ですから、積極的に試していきましょう。

創造的な態度(1/27)

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それぞれの部屋で稽古を進めます。 脚本をただ読む段階は早く脱しましょう。 人にはいろんな感情がありますね。脚本を読んだときの第一印象もとても大切ですが、それ以外の読み方でも案外当てはまったりするものです。 演出に言われたことをただなぞるのではなく、自分から何かを作ってみましょう。 そうすれば「どうしてそう思ったの?」と話をすることが出来ますが、ただ脚本に書いてあることをやっているだけでは作業として進みません。 常に創造的な態度でありたいですね。

失敗を恐れずに(1/23)

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今日はあるシーンを役を入れ変えて稽古をしてみました。 ここ最近は、そばえ版作成のため、いろいろ試しながら稽古をしています。 立ち位置や出はけの位置などを確認したり試したりしながら進めていきます。 せっかくのお試し期間なので、俳優の皆さんもいろいろ試していけるといいですね。 それが採用になるかどうかはあまり重要ではないと思います。 一つ試して失敗することが、そのシーンの幅を広げることになります。失敗を恐れずに想像してほしいと思います。

全体の動き(1/22)

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今日も初演版と改訂版をつかって稽古をしました。 セリフのおもしろい言い方をいろいろ試していけるといいですね。 全体の動きが重要なシーンも稽古しました。 誰を見せるべきなのか?そのためにどう動くべきなのか? 役の事情を演技に反映させることも大切ですが、全体のシーンではそれが邪魔になるときもあります。 全体をみながら動いていきましょう。

模索(1/20)

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今日のタオルバレーは201回でした。すごいですね。 今日は初演版と改訂版を合わせて稽古をしました。 そばえ版をつくるために、いろいろカットしたり試したりしました。 今回は稽古部屋をふたつとり、ふたつのシーンを練習しています。 ひとつのシーン練習には演出家はつきませんが、その分シーンを何度もまわして慣れていきましょう。 舞台案も確定ではありませんが、出てきました。 本番の会場は人間座スタジオです。その場所で何ができるのか、模索しながら進めていきます。

立ち位置(1/15)

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今日は二幕と三幕の稽古をしました。 立ち位置の話が出ました。むやみに動いたり、相手に近づいたりするともったいないです。 舞台に登場したとき、まずはその位置でなにができるのか、考えてみましょう。 遠いなら遠いで、相手との距離を味わってみましょう。 セリフや役が持つ感情の中で、どのタイミングで動いたらおもしろいか、考えながら稽古することが大切です。 また、自分のことだけでなく、全体のことも考えましょう。 いま一番見せたい人は誰か、そのために自分はどこに立ち、どのくらいの距離を保つべきか? 場面を絵と考えて、むやみに動きすぎないように、絵をひとつひとつ定めていきましょう。

役者のための稽古(1/13)

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今日は山口さんがお休みでしたので、広田さんと二口さんによるワークの日でした。 まずはペアになって身体を動かすワークです。 一人が相手の体に触れて、エネルギーを与えます。触れられた方はそのエネルギーを活かしながら動いていきます。 普段意識しない部分から動いたり、普段しない動きが生まれたりします。 与えてもらったエネルギーを無視せず、動きにくいものでもとにかく動いてみましょう。そのエネルギーを殺さないように、丁寧に感じながらやってみましょう。 そのあとも、ポーズ回しのゲームをしたり、 身体をほぐすストレッチをしたりしました。 最後はチームに分かれてテキストを読みました。 本当の役ではなく、違う役もやってみます。 今日は役者のための稽古の日でした。 演出に言われたことをやるのではなく、俳優も自主性を持って考えながら稽古していきましょう。 演出家のいうことが常に正しいというわけではありません。演出家のいうことと自分のアイデアをうまく使っていきましょう。

第一幕(1/8)

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ヒネミは初演版と改訂版があります。 この脚本をミックスして、さらにそばえにあうように若干手を加え、「そばえ版」で上演します。 今日は第一幕が配られました。 動きながら読んでみます。ちゃぶ台があるような部屋ですが、障子は自動ドアという奇抜なアイデアがでてきました。 人間関係のヒエラルキーについても演出がつきました。 立ち位置や振る舞いなど、どの関係性をおもしろくみせることができる動きを考えていきましょう。